システム開発

　日本では昔から会社独自のシステムを構築したがる慣習があるようです。私自身も汎用機（大型コンピュータ）でシステム開発していた時代は、すべてお客様ごとに異なるシステムを構築していました。一見、非常にいいシステムができそうですが、要求定義段階や、設計段階、また開発後の仕様変更などを含めて膨大な金額と人が必要でした。そのため、ある程度大きな会社に限られていました。パソコンが発達し、開発費も下がりましたがやはり専用ソフトは一般的ではありません。多くの中小企業では市販されているパッケージをご利用になられているケースが多いのではないでしょうか？
　ただ、日本のソフトは業務による縦割りのものが多く、たとえば会計、販売、給与といった機能別にそろえなくてはなりません。会計は機能的にはほぼ完成されている業務ということもあり、どのパッケージソフトでも非常によくできていると思います。ただ、販売管理ソフトはこれだけサービス業の会社が多いにもかかわらず、物品販売を主体としたものが多く見積書や請求書のフォーマットもカスタマイズできない難点がありました。また最近は機能別ではなくERPという統合ソフトが市販されるようになり会社で行なうひととおりの業務がパッケージとなっているソフトもでていますが、多くが海外製であり、日本の業務にあわなかったり、レポート類が一般的でなかったりするなど思ったより市場をとれていません。
　当社のスタンスは市販パッケージのいいところは使い、使いにくいところ、機能的に足りないところは作成するというスタンスです。今ご利用になられているシステムを捨てずに有効利用し、システムとしての寿命を伸ばしていく。開発側の一方的な考えを押し付けることなく、お客様と一緒によりよい形にシステムを構築していくという考えを大切にしています。